−スタンス− ここでは主にルアーのミノーイングでの攻略&アプローチについて解説していきますが僕には川へ出かけるときに戦闘モードと癒しモードのときがあってどうも僕は癒しモードが好きみたいなんだけど、それでものんべんたらりとアプローチはしてないわけで! 多分この分野のエキスパートの方たちは常に戦闘モードを維持できてる人たちなんだろうケド。実際各指南書を読ましていただくと本当に勉強になる事が多いと思う。僕の理論も少なからずそんな方の影響も受けてるんで誤解なさらずに! 僕はルアー暦はそんなに長く無いんだけど年数よりも内容だと思います。釣行後の反省やポイントを前にしたときの戦略を真剣に考えます。どうしたら?なぜ?を繰り返します。ただこれがあまり長続きできないしそれよりコーヒー沸かす事や昼寝ポイントを真剣に考えだしちゃうんダナ。多分エキスパートと呼ばれる人はこの戦略、疑問を真剣に考えフィードバックしてるんだな。さらにこのモードが常に継続できてるんだな。だからスゴイと思います。釣りへの楽しみ方、スタンスは色々あるんでここでは僕の戦闘モードの時の戦略をお話します。 しつこいようだけどあくまでも僕なりの理論なんで! −反応− トラウトの反応にに反射喰いと捕食喰いがあるというが僕は捕食喰いは無いと思います。いや、正確には殆ど無いと言ったほうが良いのかもしれない。よくベイトに合わせたカラーとかベイトを早く見つけろとかも言われてるが考えてみてください。実に目のいいトラウトたちが本物の小魚とミノーを見間違うでしょうか?確かにベイトと間違う時もあるだろうしそんな釣り方もあります。実際僕もその様なアプローチをする時もあります。弱った魚の演出とか、稚アユに合わせた動きとか。でもそのアプローチも実は大半が反射によるものなのでは?特に餌の豊富な本流ではそうじゃないかな?わざわざ餌と思ってミノーを追っかける魚が何本いるか?トラウトじゃないから本当の事はわかんないケドね。でも例えばアユの季節。アユカラー系を使わず逆にピンク系等とかで良い思いをした方も多いのでは?ではなぜ色んなカラーのミノーがあるのか?それは反応するパターンによるものだと考えます。だからアユを捕食していたらアユカラーと決め付けるのはどうかと。もちろん目安としてはベイトに合わせたカラーから優先になりますが。季節、水量、場所、時間といったTPOにあわせる事、というよりその時の一番をいかに早く見つけ出せるかが好結果に繋がると思います。だから僕は異常なほどのルアーローテーションを繰り返します。 また、アクションに関してもTPOに応じトゥイッチ、ハイパー、ジャーク、シェイク、U字リトリーブ、ストップ&ゴー、ドリフト、ただ巻き、ステイと様々なバージョンを繰り出しパターンを見つけていきます。但し反射喰いを前提でのアプローチが中心な為トゥイッチが中心です。そうそしてこの反射という反応ですがアクションと喰い波でも書きますが魚達は解っていてつい反応するのでは?そう本能によるものだと考えます。光るものについ口を使ってしまうという魚族の本能です。ですからルアー釣りに関していえば反射喰いが中心ですしそれに見合ったアクションが重要になってくると思います。 −トラウトの定位する場所− 長年餌釣りをやっていた人お気づきだと思いますが彼らにはある一定の流れ(流速)に付いているのが解ってきます。僕はよく流れを読むという表現をします。これはルアー釣りにおいても彼らの着き場を見極める目安になってくるのでは。もちろんポイントとしては淵や瀬という事なんだけど、更にその中の大石周りとかかけあがりとかにになる。そして、そこにも様々な流速の流れ(波)が絡み合っててて彼らの好む流速がありそこが付き場になるんだけど、但しこれは本流に限った話。渓流でも波はありますがあたりまえだが渓流の場合は水深、水量共に本流より少なく当然波のインターバルも短い。好みの流速よりも警戒心からの身の安全性とより良い捕食ポイントが優先となってくる。では何処か?というと底が付き場になり底波がソレにあたるんです。だから渓流では底波をいかにしっかりトレースできるかがカギを握ります。逆に本流では水深水量はOKだから安全性よりも捕食優先で彼らの付き場も流れに合わせてきます。この流速も早期、中期、後期と季節により変化する。 但しルアーはリアクションが中心だから流れを読めても必ず出せるとは言い切れない。よくぜんぜん違うところからチェイスしてくるやつもいるしね。ただこの時は活性が高い時で調子の良いときが続くとポイントの見極めと読みが勘違いしてくる。逆にルアーはそれだけゲーム性が高いので面白いのだろうけど。厳しい状況では流れを考えても良いんじゃないでしょうか? −アクション− このアクションにも色々ありますが僕は大きく分けて2つのパターンを使い分けます。先に述べたように反射喰いでのトゥイッチアクションが中心なんですが、このパターンが2つありこれにU字やステイ、ドリフト等を組み合わせていくのが僕の釣り方です。 1つ目が渓流を中心に使うやり方ですがまず、トレースする層は底波を意識します。そしてラインを少したるませラインを激しくたたくようにしてトゥイッチをかけます。この時ミノーはしっかり底波をとらえてないといけません。そしてトラウトの本能をくすぐるようにヒラを打たせるアクションをかけていきます。そして定位してるだろう位置を予測しそこで瞬間ステイさせます。要は食わせのタイミングを作るんです。ステイは状況により変化します(瞬間の時もあるし2、3秒程の時も)その間もシェイクしている時もあります。(この時にチェイスもしくはバイトが一番多いように感じます。)その後再度ヒラ打ちトゥイッチに戻すかU字で誘うかをします。このヒラを打つ行為がトラウト達にはたまらないのかも知れませんね!ジラして、ジラして口を使わせるといった感じです。もちろん活性が高い時やスレていない源流では通常のトゥイッチやU字で十分楽しめると思います。 2つ目が本流で多様するナチュラルトゥイッチです。(この表現は僕がかってに使ってる言葉ですので)普通のトゥイッチイングとの違いは“ヒラ打ち度”は変わらないと思いますが、流れ(喰い波)をはずさず、簡単にいうと流れを極力横切らせず縦に流しきるトゥイッチです。やり方は渓流同様ラインをたるませそれをたたく様な感覚なんですが違いは波にのせるという事です。それには本流という波の問題があり僕は大きな河川ほど食い波が読めないとダメと考えるからです。(但し活性の高い時やプレッシャーが低い時、フレッシュランの時なんかはあまり考えないほうが・・・)波の説明は後で詳しくするとして、よく川で木の葉や小枝が流れにまかれ沈んでいく光景をみた方は多いと思います。その感覚みたいな感じですちょっと異なりますがそんな感じでミノーを喰い波に吸い込ませ、出来るだけ自然に魚の目の前へ持っていくようなイメージでやります。で、アクションは上記の感じなんですが必ずシステムを組みます。それは大物対応もあるけれどこの部分を流れに引かせる意味合いが大きいです。ちょっと解り難いかもしれませんが通常のラインを更に太くするんで抵抗は大きくなりそれを利用しミノーを沈ませる感覚です。(表現が難しい!体で覚えたもので)さらにラインをタルませてるからたとえ激しくトゥイッチをかけてもミノーにダイレクトに伝わらず流れをはずす確率が減ってきますし逆にシステムがクッションになって程よい動き(理想かも)で踊ってくれる。要はラインというかシステムにテンションをかける意識でミノーを泳がすというか躍らせる感じかな?そして渓流同様ステイとU字で仕上げます。 このアクションについてはポイント別解説ページで更に詳しく説明しますね! ※アクションのかけ方にもコレという正解は無いと思います。でも僕はこのやり方でかなり良い思いをしてきました。でもそれが違 うやり方だったらもっと良い思いをしたかも?なんて考えたりもします。だから面白いわけでまぁ日々精進ですね!更に僕は後で述べる「喰い波」と先に述べた「反応」の部分からこのようなトゥイッチスタイルへと変わっていきました。ある意味、魚の特性を考えたら必然的にたどり着くのかもしれませんね! −ルアー選択− 僕は殆どミノーしか使わないのですが渓流ではシンキングが殆どです。それは先に述べた「定位する場所」が渓流の場合“底”という考えからきたものです。ですが通常の渓流はシンキングでも3g前後が一番使いやすいかな。これは僕独自のアクションと川の規模を考えたときのベストセッティングだと思います。但し大渕や堰堤前後等はディープやヘビーシンキングも多様します。 本流ではバルサ系やフローティング、ミディアムディープ系が中心です。シンキング系やディープ系でダイレクトに!って意見もありますし僕もポイントによっては優先して使います。特にディープは!(但しフローティングorサスペンド)。でも僕の釣り方は喰い波重視のナチュラルトゥイッチが中心なんで流れの影響を受けすぎる系統(特にシンキング)のミノーはあまり好んで使いません。要は強い流れの本流でもバランスを崩さずきっちり流れをとらえローリング&ウォブリングをしてくれるミノーが理想です。 ※ルアーについてもポイント解説ページで詳しく説明いたします。 −ロッド選択− これは好みの部分が大きいんで一概にこのロッドがいいとは言い切れませんが僕はミノーイングが中心だし、激しいロッドアクションもかけるし何より大物との出会いを求めてるんで以外とマニアックなロッドが好きです。 @、感度がいいこと・・・ミノーの周りにトラウトがまとわり付いた時に察知できる様な! A、ファーストアクションでソフトティップ・・・ファーストじゃないと僕のトゥイッチかけれないし ティップが硬いと食い込みが悪くなる! B、バットにパワーがある・・・これはもちろん一発でフッキングさせることと大物の走りに耐えられ 早く浮かせる! C、軽いこと・・・アクションが自由にかけられ疲れない! D、ベリーが硬くない・・・極端なファーストだとミノーにダイレクトに伝わりすぎるしアクションが うまくかけれない 魚のパワーに合わせて曲がってくれるのがベスト! かなりマニアックだけど探せばあるんだな!!! −喰い波− ルアーマンにはあまり聞きなれない言葉でしょうが本流餌釣り師には当たり前の言葉なんです。先に述べたトラウトの定位する一定の流れ(流速)=捕食する流れを総称して表現します(餌釣りの世界)。喰い波はサクラやサツキ、ビッグトラウトをねらうような大きめの川を対象にした流れに出る波なのです。何度も述べたようにトラウトには好んで付く一定の流速があり本流ではその流れが複雑に絡み合っています。海でいう2枚潮、3枚潮っていうのに近いかもしれません。3Dでみればその流れを理解することも簡単かもしれないけど現実、アングラーは川を平面からしか見れません。その面を前にした時でも喰い波は出てるし読もうと思えば読めるんです。ソレはほんの30秒の時もあるし何分も出てるときもあります。その波を読むにはここではとりあえず経験と書いておきます。よくそんなポイントでも波にヨレが出ているトコとか盛り上がってる、吹き上がってるトコって解説している人もいるけどそれは間違いですね。喰い波を理解していないので誤解と言った方がいいのかな?多分餌での経験が無いのかなんちゃってなんだろう?逆に渓流では喰い波よりも底波が重要!この波関係については各ポイント解説ページと喰い波波についてのページで改めて詳しく解説いたします。 ※この波の話なんですが実際マユツバ的に思える方もいると思います。でも長年?というより内容の濃い本流餌釣りをやってきた方は理解できる部分と思うし読めると思います。そして、ここでは淵や瀬等一般に呼ばれてるポイントの中での更にピンスポット的な流れの解説が「喰い波」だと理解してください。ルアーの場合ポイントを広範囲にさぐるやり方が基本なんで理解に苦しむ方もいるだろうし関係ないと思う方もいると思います。でもひとつのポイントを単純に広範囲に探り(ある意味ではルアーの基本です)チェイスがあった!釣れちゃった!よりも流れを読みここぞというピンスポットに対し誘って誘って狙いこんで引っ張り出した一尾のほうが価値もあるしゲームとしては面白いのでは? とりあえず、僕の考え方をまとめてみました。先ず流れ(喰い波)ありきでポイントに立ち、そしてトラウトの特性(じらしてじらしてイラつかせての反射喰い)を考え更にその為のアクション(ヒラ打ちトゥイッチ)でバイトに持ち込むというのが一連の流れです。そして、ルアーのカラーローテーション、トゥイッチでのアクション、波を読む目によって1番パターンの発見をすることでトラウトミノーイングがまた面白いものになるのでは?
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