先程のエノハの話と多少前後するが、僕は中学時代から本格的に本流細糸の餌釣りを
始めたんだけど、以前は本流でも本当に「エノハ」が多かった。釣れる大半はパーマーク
くっきり系なんだけど中には銀毛も混じる。でも旅館に持っていっても(職漁師まがいの
バイトをしてたんで)銀毛は相手にされない。更に尺を越すサイズになると、釣り帰りの
地元の方達に見せても「立派なマスやなぁ」と言われ決してエノハとは呼ばれない。
多少知識がついてきた僕がいくら説明しても納得してくれない。
逆に言えばそれほどパーマーク系のアマゴが多かったということだろう。
だから、大野、大分水系(アマゴ圏)で地元の方が「この河はマスがおる」といえば
大半は銀毛の事をさす。決して外来魚(ニジマス、ブラウントラウト等)を指した言葉
ではないのです。この“マス”については戻り銀毛、サクラマスの章で
詳しく述べていこうと思う。 |