サツキマスはアマゴの降海型で特徴はサクラマスのそれと類似している。ただ、サクラに対し
若干型が落ちると思う。サクラには80UPになる固体もあると聞くが、サツキは大きくて
60センチ台!平均では40センチ前後がアベレージのように思える。それに銀ピカの
ウロコに覆われてもあの綺麗な朱点は消える事はない。大きな特徴である。九州では殆どが
ヤマメ圏だからサツキの可能性があるのは大分県の瀬戸内海に接する河川に限定される。
それはアマゴ圏の河川がソコしか無い為で、その少数エリアでのサツキの可能性はというと
僕はかなり厳しいと思っていた。それは、サクラの章で述べた理由と粗同じで釣れても
戻りだと考えていたからだ。
だから、僕は広島や山口までサツキを求めていった。(おかげで出会える事ができた)しかし
その考えは、事サツキに関しては間違っていたのだ。もちろん豊後水道や一文字沖で
サツキが上がったという情報は得ていたが、これもサクラ同様偶然の産物だと考えていた。
ところが・・・・・・
ところがである。4,5年前から釣れているという情報が入ってきた。早速調べてみると
もちろんアマゴ圏の河川の河口で釣れているというのだ。しかも1,2本でなく数本まとめて
出ているとの興奮する情報であった。某釣具店に数本持ち込んだ釣り人はエサ釣りで
しかもサビキで偶然釣れたという。甲殻類が大好物のトラウトなので可能性はあるだろうし
遡上前の荒食いとも考えられる。それより僕が興奮したのは群れで釣れているとの
情報だった。それこそがサツキの存在を物語っているでのではないだろうか?そして今年
5月ついに60UPが釣具店に持ち込まれたとの話だ。なぜにサツキだけ?と言えば
サクラ同様推論でしかないが、サツキの方が回遊範囲が狭い為と、ある程度の高水温でも
生活できるからかもしれない。これは瀬戸内海から山陽地区や近畿地区のサツキでも実証
されている。そう考えると九州でのサツキの可能性はかなり高く夢が膨らむばかりだ!
しかし僕はまだ実際に大分のサツキに出会っていなし、トライもしていない。それは、言い訳
になるが他のエリアでのエノハ釣りに没頭していたからだ。
でもいつかはチャレンジしてみたい憧れの魚の一つであるし、せっかく安定した遡上が
見込まれているので乱獲はよしてほしいと願うばかりだ。 |