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 お気に入りのロッドを絞り込んだ怪物

63cmの怪物!!
 ピンボケがもったいない。

大人の親指大のアブラビレ!しかもオレンジの
点がくっきり!これぞ「オイルフィン」である!



後日写真を現像してがっかり!
全てピンボケである!ショック。
もっと早くデジカメ買っとけばよかった!


5月中旬まだ夜の明けきれぬ博多の街を一路東へ前回の釣行で気になっていた川へ車を走らせる。下流は入った事もあるし魚が居るのはしっていた、気にはなっていたけどいつも素通りしていた川への釣行である。実際本格的に攻めるのは今回が初めてである。前回は様子見を兼ねてフライをちょっと振っただけだが今回はミノーで攻めてみると自分にに言いきかせ金星だかシリウスだかわからないが東の空に浮かぶ明るい星を目指して高速に乗った。現地の天気予報は雨とカーラジオから流れると僕はソレを否定するかのごとくハードロックのミュージックに切り替え更にランクルのアクセルを思いっきり踏み込んだ。 川につく頃には僕の願いも通じず大粒のどしゃぶり。自称晴れ男だけどたまにはね!と自分に言い聞かせ僕は準備を始めた。ロッドはお気に入りのエキスパートカスタム510にリールはお約束のアブカーディナル3、ラインはカスケットのプラッギン3ポンドを巻いた。森の力のおかげか岩盤質の川のおかげか解らないけど増水してるにもかかわらず水質は完全なクリア状態。底の岩肌までくっきり見える。「これは良いかも」と期待に胸を膨らませ川へ降りる。まずは一級ポイントからルアーローテーションを繰り返しながら攻め上る。ここぞというポイントでは必ずヒットして既に2桁は余裕で超えているが良型が出ない。「釣りきられたのかな?それともアクションか?」なんて考えながらこの川一番の大場所へ到着する1投目はフローティングで通常アクション。いきなりロッドが絞り込まれるがロッドパワーに任せて軽くいなしながら寄せるこういった大場所は魚がたまりやすく1本でてもまだ次が居る可能性が高い。次の魚になるべくプレッシャーを掛けない様にする為にも勝負は早いほうがいいのである。これは本流での取り込みでの鉄則でもある。いい引きをしながら上がってきたのは25位の綺麗なエノハ。気分よく下流にリリースして次を狙う。何度か通しているとまたまたバイト!瞬間フッキングさせ寄せるとこれまた良型。大物を予感させる連荘ヒットである。その後バイトもチェイスも無くなって来たのでミノーをシンキングに変える。大場所は1回で攻めきれない。それぞれの“タナ”がありそこに順番に魚が付いている。ソレを全て攻略するには効率よく活性の高いヤツから(要は上のタナから)順に引っ張り出すのがベストである。(逆に7、8、9月の大物狙いの場合は当然ソコの一番の流れをしつこく狙って一番を引っ張り出す。)シンキングで中層を意識しトレースすると良型がまたまた2本出た。1本はちょうど尺かな!更にディープに変え底波を意識してしつこくトゥイッチを掛ける。「もうスレたかな?」という時一瞬かすかなバイトが!「やはりいたっ!」瞬間ステイしシェイキングを加える。すると今度はしっかりとしたバイトがあり瞬殺で合わせるとロッドが曲がったまま動かないではないか。「ヤベッ石か?」と思いつつロッドを煽るとゴンゴンと首を振り始めた。本能的に大物と感じリールのドラグを少し緩め腰を落とし対処する。ドラグがジージーと悲鳴を上げ逆回転をはじめるがロッドのいなしで何とか耐え頭をコチラに向かせる。ある程度タメてから今度はドラグを軽く締め浮かしに入るがまったくダメである。時間的には長くて10分程度だろうが僕には30分以上粘られてるように感じた。一瞬姿が見えた「デ・デカぁ40UPか?でもニジマス?」その後再度ヤツは底へ潜ろうとする。「ん?ニジにしては走らないしこのトルクは何なんだ?」初めての引きに疑問を持ちつつそんな事考える余裕も出てきた。そしてそのトルクフルなヤツがとうとう姿を現した。「こ・これは・・」そう雑誌でしか見たことの無いブラウンである。しかも40UPどころ話ではない。確実に50は超えている。再度気合を入れなおし慎重に寄せに入る。ここで無理に寄せるとバラす可能性があるので少しずつテンションをかけながらじっくり間合いをつめていく「ネットが小さすぎるぅ〜いやお前がデカすぎるぅ〜」なんて独り言をいいながらなんとかネットイン!ランディングに成功した。「ゲットォ〜」雄たけびを上げたのは言うまでも無い!早速メジャーを当てるとな・なんと63cm!!初めてのブラウンでしかも超大物!!体中の振るえが止まらない。これは写真をと思ったがカメラが無い。でも絶対記念に残したいと思いまず半畳位のイケスをこしらえ更に上から枝葉をかぶせブラウンを泳がせた。そして僕はダッシュで車に戻りコンビニヘ直行!!その脚でポイントまで戻りしかも傘まで用意して悪戦苦闘の末撮影に成功!!もちろん以前放流放流されたヤツだろうがヒレも体もとても綺麗で本当に興奮した!!感動した!!びびった!!でも正直顔はメチャキモくてちょっと不気味でもあった!!「多分釣られた怒りで僕を睨んでたのかな?」一連の撮影が終わった後イケスを壊しヤツをやさしく流れに誘った。ヤツは何事も無かったかのように堂々と王者の風格を漂わせながら流れの底に姿を消した。僕はソレを見送りながらゆっくりと岩に腰を下ろしまだ続く雨のなかタバコを1本ゆっくりと吸った。
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