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 07' 06/04 東の横綱の白銀!Wスティンガー


Photo by Kaku fromeThanks
東の横綱!Gの大本流!!
そこにはまだ見ぬ怪物がしかもかなりの数潜んでいる。





いや〜笑いが止まりませんワ^^




50UPの白銀の砲弾!当然自己記録更新だ




氷焼けが痛々しいが、笑いはやはり止まらない!
杉坂ネットいっぱいの2本のスティンガー
もうこんな経験は2度と無いかもしれない。






実はデジカメを忘れてしまい夕刻かなり痛んだ状態で撮影した。
粗1日ダンボールに入れてしかも直接氷をあててたんで
46の方は身が焼けちゃってます(泣
しかも携帯もバッテリーが切れてみんなに連絡とれず
なんとか復旧!苦労しました





引っ張り出してスグ撮影したかったんだけど・・・・・・・
デジカメ忘れた方が釣れるのかな?
ネ!youさん!


 情報というのは僕の中では大きな部分を占めており、とりわけ

 本流に至っては闇雲に出向いても“そこそこのサイズ”には出会

 えても納得サイズとはそう簡単に出会えない。その点僕は各河

 川のスペシャリストの方達と情報交換させて頂いておりタイムリー

 なそれもかなり具体的(それは釣れた場所というより水の状況や

 魚の反応の仕方、着いてるポイント等が中心)な情報が入ってくる

 そういった部分では本当に恵まれているし友人達に感謝している

 ただ、情報だけで釣れる訳でもなくそれに“タイミング”と“運”と

 “経験”といった要素も当然絡んでくるのだが・・・・・・・・・

 「西の横綱」でそれなりの結果を出した僕は一番こだわってる

 そして、一番可能性の高い「東の横綱」へ車を走らせた。

 なぜ今の時期に(ちょっと無理しても)集中して狙うのか?

 それは様々な情報を僕なりに解釈、分析した結果である。

 とにかく連日のように好結果の話しが飛び込んでくる。僕の

 経験上それは「今しかない」タイミングなのだ。この好機を逃せ

 ば、魚は居てもまた口を使わなくなるし川底深く沈むだろうし

 出会いの可能性が極端に低くなる。だから魚の浮いている、活性

 の高い今なのだ。そして僕は普通のサラリーマン。基本的には

 土日しか休めない。しかも目標とするエリアまではどうがんばって

 も片道4時間程度かかってしまう。簡単に出かける事は困難だ。

 魚との駆け引き以前に同じ週末アングラーとのプレッシャーの

 戦いが大きく左右してくる。気になるポイントだけをゆっくり打つの

 は先行者がいたりして容易ではない。だから、“無駄足”を踏ま

 ない為にもそして良い結果を出す為にも様々な分析を行い、

 そして今しかないと僕は判断したのだ。

 まぁ実際は「運」が大きく左右するんだろうけど!僕は事、本流

 に関しては、楽しむという遊びを超えているのかも知れない。

 変に真剣勝負な部分があり、実際その釣りに疲れてきている

 というか、飽きてきているのも否めない事実である。・・・・・・・・

 気合いと期待でいっぱいの僕は既に鮎師が入ってるポイントを

 横目に“怪しい”と考えていた当初のポイントに到着した。幸い誰

 も入っていない様子。水量は昨日の雨で気持ち増水気味、

 天候は曇り、水質はクリアに近く絶好のコンディションだ。

 前回好結果をもたらしてくれたソルティーブラウニーを迷わず

 選択した僕は流れ込みの“ヨレ”から「喰い波」に乗せてミノー

 を沈ませていく。そして軽くリトリーブしミノーを波に馴染ませて

 たるませたラインを、激しくムチ打つ様に叩いていく、僕独特の

 トゥイッチングを開始した。僕は本流では殆どこのメソッドだが

 この釣法?のキモは“喰い波”と“高レスポンスのミノー”だと

 思っている。波については「探求道」のポイント攻略でも述べて

 いるが要は“底に入り込む波”である。この波に入るとFミノーで

 も意外と楽に沈んでくれる。但し押しの強い大本流に限った

 事で普通の渓流や里川本流では、喰い波よりもミノーの浮力

 が強いのでこのメソッドは難しい。この波を読めるかが決め手

 なのだが、これは経験から来るもの!更に何故「波」なのか?

 25mプール程の広さのあるポイントでピンポイントでトラウト

 の目の前にミノーを送り込めなければ出会いは半減する。その

 為に「喰い波」が重要になるのだ。“やる気”のあるトラウト達は

 必ずと言っていいほどこの「喰い波」に着いている。同じ何十

 回とキャストを繰り返すにしても闇雲に広範囲を探るよりこの波

 の筋を徹底的にトレースした方が出会いの確率が上がるという

 ものだ!波を理解するには「ベテラン本流餌師」に教わるのが

 一番の近道かも知れない。そして波に入ったミノーをラインを

 たるませて叩くのは当然喰い波からのトレースラインを外さない

 為とミノーに余計なテンションを掛けない為だ!バランス?の

 良いミノーになるとちょっとのテンションでもしっかりヒラを打って

 くれる。この余分に人的力が掛かっていない動きのミノーが

 トラウト達にはたまらないのだろうか?だからその演出をする為

 にも高感度のレスポンスを持ったミノーが必要なのだ。

 もちろん場所によってはダイレクトに激しくトゥイッチすることも

 あるが、要はTPOによって使い分けているといった感じだが

 喰い波だけは常に意識している。

 
 同じコースをしつこくトレースして10投目くらいだろうか?ミノー

 変えてみるかと思っていた矢先底のほうでギラッと光る魚影が

 見えた。僕はミノーをシェイキングさせ更に魚を誘った。ヤツは

 まるで蝶の様にミノーにまとわり着き始めた。「デ・デカ〜」超

 大物を目の当たりにした僕は意外と冷静だった。すかさずミノー

 をステイさせ喰わせのアクションに入る。まるでスローモーション

 の様に横からミノーをかっさらったヤツは対岸の瀬へ一直線に

 向かった。ドラグがジージーと悲鳴をあげファーストテーパーの

 ボロンロッドが元から曲がっている。しかし僕には不思議と焦りが

 無かった。それは前回40UPの取り込みを経験しているのが

 利いている。更に僕はオフショアのシイラもやる。メーターオー

 バーとのやりとりを体感してるからだろうか?案外楽に魚を浮か

 せる事が出来た。静かにネットインさせ「ヨッシャー!」「Yes!

 ギンケ」「ナイスサイズ〜」本流の真ん中で僕は訳のわからい事

 を叫び続けた。ウレシイ!本当にウレシイ!体中の振るえが止

 まらない。逃げられないようコケないよう慎重に川岸に持って行き

 メジャーを当てる!45,6はある。「ウォォ〜」やった!更に嬉しさが

 こみ上げて来る。そして、写真撮影!ベストのポケットを探るが無

 い!車の中か?本当はスグにでも釣りを中断して取りに行こうと

 思ったがそこは駐車場まで距離がある。スグ上の長瀞のヒラキ

 を打ってからでいいかという軽い気持ちだった。・・・・これが後で

 笑い話になるのだが!

 気分が最高潮の僕は、その大物をストリンガーでキープし鼻歌

 まじりで上の長瀞の流れ込みを狙う。しかし、本当のドラマはこれ

 からだったのだ。先程の大物もこれから出会える怪物のプロロ

 −グに過ぎなかったのだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 リーダーの12lbを念のため再度交換し、ブラウニーに動きを加え

 る。しかし反応が全く無い。ここは下のポイントよりも遥かに水深

 がある。「浮いてないのかなぁ」なんてつぶやきながらミノーを

 レックスディープ9cmに交換した。底をダイレクトに狙う為だ!

 何投しただろうか?一度コツッといったバイトらしきものがあり

 すかさずあわせたが乗らずに時間だけが経っていった。日は

 もう既に上の方まで昇っている。キープしている大物もすごく

 気になる。集中出来ない!一度岸に戻り、大物を眺めながら

 タバコに火をつけた。しかし興奮が収まらない。何とか冷静さ

 を取り戻し、再度ダメ元でアタック!これで出なかったら川を

 上がろうと決め最後のミノーをBOXから取り出した。選んだのは

 カスケットのトラッドミノー。12gありダイレクトに底をトレース出来

 るミノーだ!ディープにしなかったのはヘビーウェイトのミノー

 で出来るだけ最初から最後まで底をゆっくりとキープしたかった

 からだ。3投目、ロッドに生命反応が伝わり反射的に僕はロッド

 を立てた。しかしでっかい石にでも引っかかったようにラインは

 水中に突き刺さったままで何の動きも無い。「あちゃ〜ロスト?」

 この水深ではどうしようも出来ない。再度軽くロッドを煽るとゴン

 ゴンといった感じで生命反応が!「きたぁぁぁ」すかさず追い合

 アワセをいれるがまた動かない。以前この川で似たような経験

 がある。その時は最後はフックにウロコだけ残して取れなかった

 が、ウロコを見れば間違いなく大物だった。その時に似てる。

 とっさに判断し僕は腰を落とした。それは大物のこれからの

 反撃というか走りに対応する為の瞬間的な判断だった。

 そしてその怪物は案の定長瀞を下り始めた。そして、チラッと

 姿が見えた。その姿は今までに見たこと無いデカさだ。僕は自分

 の体が固まるのを感じた。普通ならそこでバレるのだろうが

 運よく魚は付いている。更に運のいい事にポイントの長瀞が大き

 く下の瀬まで下らないで暴れている。多分ここまで耐えればと

 考え、僕はゆっくりそして慎重に寄せに入った。それは川底で

 大きなゴミでも引っ掛けたように重々しくだけどゆっくりと寄ってき

 た。正直、1本目よりは楽に取り込めた気がする。しかし現物を

 見て超ビックリ!最後のランディングは焦りまくってきっとカッコ悪

 かったに違いない。それでも何とか取り込んだ怪物は50UPの

 ド白銀!もう全身の毛細血管が開き、鳥肌が立ち、アドレナリンが

 逆流しているのがわかる。今までに出会ったことの無い超大物だ

 以前からこのサイズが目撃されたり釣られたりしたという情報は

 入っていた。しかも前日更に大物が釣れていた情報もあった。

 しかし、今日、この僕に釣れるとは!まるで白昼夢を見てるみた

 いだった。本当に興奮した。最高な1日だ!やはり読みは的中し

 ていた。無理してここまできて本当に良かった。

 夕刻チームGのkakuさん、youさんと合流し撮影会!みんな驚き

 と同時に「おめでとう」と賞賛を頂いた。そして源流調査隊のマド

 さん、numaさんからも賞賛が!特にこの2人は自分のことの様に

 喜んで頂き僕も本当に嬉しかった。「これで渓流に専念できます」

 当初、今期は本流でそれなりの型を出し、その後渓流に打ち込も

 うと軽く考えていた。しかしそのトロフィーがこんな怪物だとは!

 博多までの帰りは当然安全運転だったが不思議に一度も眠く

 ならなかった!
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