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 07' 07/29 感動的なドラマ
水質はこれでもかというほどクリアで素晴しい渓相

出るポイントにムラはあったがキレイなヤマメが遊んでくれた

2箇所ほどシャワークライミングでの直登!
もちろん細心の注意と無理は禁物!


ラムさんに出た見事な尺マダラ系のエノハ
33センチのいかついメスでした!


流れはクリア!ポイントごとに天然系と思わせる固体
が飛び出してきて僕らを楽しませてくれた


ミノーは蝦夷!紅エノハ系のキレイな彼女は
31センチのトロフィー


更に大きくなってまたいつかで合えればいいなぁ〜

 前夜大いに盛り上がった僕らは、今日予定していた渓の源流を目指し

 目の前の流れを登っていった。最初はガレ場が続いたが上流に行くに

 つれて渓相はどんどん良くなって行く。大場所の連続で水質はクリア!

 釣っていても本当に気持ちが良い。同行したラムさんもその美しさに

 見とれのびのびと竿を振っている。両サイドが険しい谷だが、底は以外

 とフラットでかなり遡行しやすい渓だった。が、ヤマメの魚影は意外と

 薄く、7寸クラスがポツポツと釣れる程度。前日良い思いをしたので、

 その勢いに乗ってって感じだったのが大自然はそう甘くは無かった。

 源頭のエリアも気になってはいたが、僕がラムさんに移動を提案。

 ラムさんも状況を察してか承諾してくれたので早々に移動。

 ただ、その選択が素晴しい出会いをもたらせてくれるとは当然知る由

 も無く、後で考えれば僕のシックスセンスもまんざらじゃないなぁ!

 なんて思ったりもした。(まぁ偶然なんですがね)

 せっかくラムさんとの初釣行なので彼にも良い魚に出合ってもらいた

 い。時間的にも次の川が最後だ!さぁどうする!僕のストリームセンス

 をフルに使い、とある支流へと決めた。そこは源流と言ってもおかしくな

 い渓相で一人で入るには危険すぎる。しかしいつか攻略したいと考え

 ていた僕の「ストリームセンス」をくすぐる渓であった。ラムさんに渓の

 状況とイメージを説明していざ入渓。先行したラムさんがいきなり良型

 を掛けた。「やっぱり居たね〜」「おめでとう^^」なんて話しながら上流

 を目指す。よかった。魚も居たし、ラムさんも釣った。正直ホッとした。

 ただしコレはこれから始まるドラマのプロローグにしか過ぎなかった。

 次のポイントで僕らにに天然系らしき固体が出た。「こりゃ〜色んな

 意味で期待できるね〜」2人のテンションは一気に上り詰めた。しかし

 それを打ち消すような難攻不落な大滝!その上のパラダイスを期待

 して、滝を高巻き上流へ。が、そこからが大変で予想以上の悪谷。

 数m釣り上っては高巻きの繰り返し。しかも1回の高巻きが50m以上

 上って、また下るといった具合で、ラムさんもちょっとバテぎみの様だ

 無理せず休憩しながらその行為を繰り返すが、あまりにも険しい渓

 なので、「引き返してもイイよ」とラムさんに問いかけたのだが、「がんば

 ります」と返ってきた。僕はちょっと嬉しくなった。こうなったら何が何でも

 良いヤマメを釣ってもらいたい。ラムさんのがんばりと、僕の願いが

 叶ったのか次のポイントで彼にとうとう尺上が出た。8寸級を仲良く引き

 出したポイントで、「まだまだ出るよ〜」の僕の声援に答え、彼はナイス

 サイズをゲットした。「落ち着いて〜」と声を掛け最後は僕がランディング

 それは、全身びっしりと斑紋に覆われた見事な天然 系のメス!存在感

 のある顔がまた素晴しい。2人で奇声とも雄たけびともいえぬ声を発し

 がっちり握手!「本当におめでとう!がんばった甲斐があったね〜」

 ラムさんが凄く感動して喜んでくれているのが自分にも本当に嬉し

 かった。実は本当はそれで今回は十分だった。それまで天然系と感じ

 させる固体にも沢山出会えた。そして大物にも。ラムさんの喜ぶ姿も

 見れた。この後大きな高巻きになれば僕らは下山してただろう。しかし

 ここからある程度楽に登れたので、もう少し詰めてみる事にした。そして

 僕にも幸運の女神が微笑んでくれたのだ。渓を詰め、相変わらず魚影

 は濃い。そして、ちょっとした大場所に出くわした。時間的にはここが

 最後だ。気合い一発、僕らはその流れに挑んだ。数投目かに僕の

 ミノーに瞬間チェイスしたのは紛れも無い大物!「うぁ〜油断したぁ〜」

 一瞬だがバイトもあった。完全に僕の油断だ!しかし居るのは分かって

 いる。気を取り直し粘りに粘った。同じコースをもくもくと何十回も通した。

 しかも僕独特の激しいトゥイッチで!20分くらい粘っただろうか?正直

 諦めかけていた僕は、ラムさんに上がろうと声を掛けようと思いふと彼を

 見ると、ラインを結びなおしている。もう少し粘れるなと思い、再度気合い

 を入れ直し同じコースを探る。するとそれから数十投目“ブワッ”っという

 感じで下からチェイスしてくるのが見えた。すかさず喰わせのタイミング

 を作り、トンットンッという感じで間を取るとヤツはガバッっとミノーを喰っ

 ってきた。「ヨッシャー」つい叫んでしまった。ちょっと走られたが冷静に

 ランディング!やった〜デカイ〜キレイ〜スゲーもう2人で大はしゃぎ。

 その後ラムさんとガッチリ握手を交わし2人で大笑い。

 僕が1番追い求めていた、天然系の尺上、しかも紅エノハ系!

 嬉しくないはずが無い!とても感動した。しかも最後の最後にこんな

 素晴しい固体に出会えるなんて。正にドラマである。

 撮影の後、彼女を流れに戻し、再度2人で大笑い!初めての釣行で

 2人とも尺上のしかも天然系をゲット!しかも周りは素晴しいロケーショ

 ン!嬉しくて仕方ない^^更に僕の読みが当たったのがまた嬉しかった。

 帰りは百メートルはあるだろう道なき山を直登し山道を下山。その間

 疲れもあったけど、それ以上の感動と充実感で僕らの足取りは軽快

 だった。そして今日の8時締め切りの選挙投票へと急いだ。

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