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 07' 03/10 赤い宝石をまとった尺エノハ
このエリアは本当にスゴイというか素晴しい!何がって?・・・
ソレは川の本数!九州の本流餌釣師の間で「メッカ」と呼ばれ、
6~7mの本流竿が思いっきり振れる“里川本流”が車で10分~
15分程で計6本もあるのだ!それに支流をあわせると
もう何本の川とポイントがあるのか?
当然1日では制覇できないが季節の状況、気温、水量から
その日のベストな川とポイントを選択していく。この選択を間違うと
当然結果は最悪!超人気エリアなだけに激戦区も多く
初期から魚も擦れ気味!ただし逆にレベルアップには持って来いって
感じで、その日の“波”が読めないと良い魚との出会いも減るし目の前を
しっかりトレースできないとチェイスすら無い事も!
僕にとっては楽しくもあり集中力をつけるには持って来いのエリア!
技術と感と経験がモノをいう世界ナノダ。

以前、ザ・フィッシングで「餌釣りの神様」岩手の伊○さんをお招きしたのもこのエリア!シマノのイントラの吉○さんを輩出したのもこのエリアだ。






ょっと銀毛がもったいないけど宝石のような朱点綺麗なパーマーク!
本当に素晴しい固体である!!かなり天然系に近くヒレピンの魚体と
パーマークにうっとり!僕の求めている系統のエノハに近い!
写真の技術が伴っていないので表現に限界がありますが・・・・・・




撮影をきっちり済ませやさしくリリース!
更に大きくなって再会したいものだ。
左胸に悠々と泳いでいるのは
48cmのオスアマゴのブローチ
僕の最高記録である!

 今回は親友の清ちゃんと里川を満喫しようと言う事になり、

 深夜博多の街を一路東へ向かった。

 本日の1本目の川に夜明け前に到着し、少し仮眠を取り

 7時過ぎに車から出てびっくり!「メチャ寒い~」一面霜が降りており

 吐く息は真っ白!先週のポカポカ陽気から一遍いつもの3月初旬の

 季候である。ブルブル震えながら準備を済ませ川へ!

 そこでまた「え~」である。かなりの減水で流れは貧相(><

 水温は3℃。とどめに小雨が時折降り出し最悪のコンディション。

 「これはかなり厳しいなぁ」なんて話しながら、いつもの本流にしとけば

 なんて浮気心もでたけど今年のテーマの「原点回帰」を考えると

 里川攻略は絶対なのだ。

 何本かのチェイスと清ちゃんにバイトはあったものの今一の状況から

 早々に見切りをつけ次の川へ!・・・・・・・・・・


 何本かの川の様子を見ながら次の川へ!時計を見るともうお昼前!

 おにぎりをほおばりながら釣り談義に花を咲かせ

 (お弁当美味しかった感謝です(^^/~ )仕度を済ませ川へ!

 空は相変わらずの降ったりやんだりを繰り返している。


 「出会い」

 僕はちょっとした瀬の沈み石が凄く気になっていた。

 そこはルアーマンなら一見して見過ごしてしまいそうな流れ

 なんだけどしっかりした“フトコロ”と“集餌性”があり“適水性”もベスト。

 僕は今まで使っていた“山夷”から“蝦夷”へとチェンジした。

 中層の波を中心に狙っていたので底波狙いに変えたのと、

 こういったピンスポットではド派手なウォブリングミノーの方が良い

 結果が出ることが多い。もう一つ上の流れにミノーをキャストし

 リップに流水をなじませ、沈ませながらポイントでは底波を

 しっかり捕らえトレース。特に“集餌点”ではしっかりそしてやさしく

 トゥイッチを入れキャストを繰り返す。

 5投目、一番のピンスポットをミノーが通過してる時「フッ」とういう

 感じでバイトらしき感覚がラインを通じロッドを握る右手に伝わってきた。

 一瞬「ドキッ」としたが確実なバイトでは無い事と、

 プレッシャーを与えたくない事を瞬時に判断し、何もせずに

 そのままリリースした。

  (釣り人とは面白いもので、普通のときはボ~っとしてるくせに、

  いざロッドを握ったらそんな“神がかり的”判断が瞬時に出来て

  しまう ものである。)

 そう時間にしてほんの0.数秒。そして「これは居る」と判断し同じ

 流れとタナを何度もしつこくトレースすること10投目位だったろうか?

 トゥイッチで弛ませたラインを通じ「ココッ」という感じの明確なバイト!

 反射的にロッドをたてると「ゴンゴンッ」っとがっちりフッキング!

 それと同時に一瞬にして下の流れへ誘導しそこから勝負開始の

 ゴングが鳴った。

  ・・・・・僕の場合餌出身だからであろうか?良型を掛けると必ず

 と言っていいほどベストポイントから瞬時に引き離し影響の無い流れで

 勝負し取り込むクセがある。それはベストポイントの場荒れを防ぎ、

 2本目、3本目を考えた一連の動作ナノダ。

 実際僕の場合1本出した同じポイントから2本目を出す事が多々ある。

 1本目をその場所でファイトさせると必ずポイントが擦れて

 出るはずだった2本目や大物と出会えないからネ!

 で、今回も同じポイントでしっかり清ちゃんが2本目を出した。

 帰りの車中、清ちゃんから2本目が出た話しから

 僕のランディングのクセに気づいたのだが、実際はTPOで多少変化

 するが言われてみればそういった取り込みが多いような気がする・・・・・

 下の流れに乗ったヤツはトルクフルで「ズズズーン」と暴れだした。

 下の瀬に誘導した時から不利なのは百も承知!

 「ジ・ジジー」とドラグが小気味よく鳴る。「ゴクッ!」僕は息を呑んだ。

 間違いなく良型だ!流れもかなり速い!

 ドラグ調整をし同時にロッドを左右にいなしながら下流の瀬で

 ラインを擦り付けているヤツを必死にいなす。

 ロッドは良い感じに弧を描いてヤツがファイトを繰り返す度に

 ヒュンヒュンと絞り込まれる。無理にロッドは立てられない。

 ルアーをやってて一番難しいが、一番面白い場面である。

 ロッドはEXC510!昨年激流から63cmの怪物ブラウンを

 引っ張り出した絶対の信頼のおける、しなやかさとパワーを

 兼ね備えたボロンロッドである。

 それでも「バレるなよ~」と叫びながらドキドキしながら寄せに入る。

 「デケ~!捕れよ~!大事に~!」後ろから清ちゃんの声が飛ぶ。

 ほどなくしてエミシのフロントフックをがっちりくわえ込んだヤツは

 僕のランディングネットに納まった。

 メジャーをあてると32cm、立派なオスアマゴであった。

 少し銀毛がかってはいるもののパーマークもしっかり入り何より

 アマゴの特徴の朱点が本当に美しい!

 サイズ、プロポーション、容姿全てが揃った完璧な固体に

 しばらく我を忘れ見とれていた。


 清ちゃんの「おめでとう!」の声に「ありがとう」と答えがっちり握手!

 写真撮影の後いつの日かの再会を期待してそして時間をかけそっと

 リリース!ヤツは何事も無かったかのようにゆっくりそして悠々と

 深い流れの中に消えていった。

 尺超えのアマゴに、そしてそれを育んでくれた川にそして

 そして応援してくれた親友に感謝です。

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